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アコルドゥ ~たまにいくならこんな店~ 
2019.10.27 Sun 17:00

休日出勤をした代わり、平日に代休をもらった。

10月は嫁さんの誕生日もあるので、ちょっといい店を予約して二人で出かけようということになった。

行きたい店は山ほどある。新しく出来て、まだ行けてない店もあるし、かなり前に行ったきり再訪できてない店もある。

そんな中、9年前に一人で訪れて、次はぜひ嫁さんと一緒に来たいと思っていた店がある。

アコルドゥアコルドゥ


アコルドゥ  -akordu-

スペインのミシュラン二つ星 「ムガリツ」 で学んだ川島シェフによるモードスパニッシュのレストラン。

前回行ったときはまだ富雄に店があったときで、予約もしないでいきなり行ったら、たまたま席が一人分空いていた。(前回記事・ラッキーモードでスパニッシュ参照

その店が水門町、東大寺旧境内に移転してきた ので、今回ここに来ることを決めたのである。


12時からの予約、11時50分、きっちり10分前行動で店に着くと、まずはウェイティングルームに通された。

大きな窓からは、カエデなどの落葉樹が植えられ、季節が感じられる庭が見える。

アコルドゥアコルドゥ


しばらくするとウェルカムドリンクのお茶が運ばれてきた。

柿の葉と、レモングラス、ミントのお茶。

柿の葉っぱだからといって柿の味がするわけではないが、お茶の和の風味のあとにレモングラスやミントといったハーブの香りが追いかけてくる感じで、この後の食事の期待が高まるのであった。


12時を少し回って、ダイニングに案内された。

アコルドゥアコルドゥ


席に着いたあと、サービスの女性がテーブルに来られて、少しばかり話をした。

「この店は初めてですか?」「お近くから来られたのですか?」

簡単なやりとりではあったが、にこやかな対応に緊張もほぐれた。

・・・というのは、事前の情報によると店内の写真は控えてほしいとか、ドレスコードとか、キャンセルポリシーとか、いろいろあって、いつも行くような庶民的な店とはやはり違うものを感じていたからである。

ただ、実際は店内の写真については他の客が写らなければいいみたいだし、ドレスコードといっても半パンやサンダルがダメというぐらいで、そんなに気にするほどのことはなかった。


まず、居酒屋でいう突き出しみたいなものが出てきた。

アコルドゥアコルドゥ


左:シチリア産のオリーブ
アコルドゥのスターターとして定番。串に刺した一口サイズ、オリーブオイルに浸かって登場。

右:アコルドゥの の文字をあしらった全粒粉のパン
4種類のオリーブから取ったコンポジションのオリーブオイルとともに。


メニューはカードに書かれていて、料理が出されるごとに一枚ずつめくられていく。

「こちらでめくりますので、自分でめくらないでくださいね」

そんなこと言われると、タチョウ倶楽部の 「押すな」 のようにめくりたくなる。


まずは前菜。

アコルドゥアコルドゥ


左:ボケロネス スペインと日本2つの香り
ボケロネスはスペインのイワシの酢漬け。日本最古の柑橘類といわれる大和橘のすり下ろしと山椒を一粒。

右:Cavas Bertha
今回はめったに来られない店ということもあり、ワインペアリングも予約していた。

この料理に合わせるのはスペイン・カタルーニャ産のカバと呼ばれるスパークリングワイン。すっきりとした辛口。


2皿目は丼のような器に入った料理。

アコルドゥアコルドゥ


左:秋の森 きのこのクレム 海ぶどうとスミレ
ホタテと海老のムース、スミレの風味を付けた泡。鱒の卵と海ぶどう、マッシュルーム。全体的には 「海」 なのだが、それだけではない複雑な味わいが楽しい。

右:TRIMBACH
フランスの星付きレストランに必ず置いてあるというアルザスの白ワイン。軽やかで料理にもよく合う。


3皿目は、イタリア料理でいう プリモピアットにあたる麺料理。

アコルドゥアコルドゥ


左:暗闇のういきょう麺と寒空を照らす月
三輪山本の海藻を練り込んだ素麺、春日大社に供えられるういきょう飯からインスピレーションを得た。暗闇はあわびの肝のソース。さらにういきょうとあわびのソース。

南瓜をいったんペースト状にして丸くチップにしたものが、唐に渡ったまま帰れなかった阿倍仲麻呂が詠んだ三笠山の月を表す。


右:神韻
ここで合わせるのは日本酒、神韻 純米酒 ピンクラベル 火入原酒。天理にある蔵元 「増田酒造」 が生産する限定流通酒。香りの立ち方がよく、フルーティーな味わい。


4皿目は白い皿の右側に盛り付けられた料理。

アコルドゥアコルドゥ


左:海老と麦わらの水辺
軽く火を入れた海老とツルムラサキ、オクラ。麦わらの香りを移したスープ。カリッとおやつ感覚でいただける海老の殻とともに。

右:Alta Mora Etna Rosato
この料理に合わせるのはシチリア島のロゼワイン、アルタ・モーラ・エトナ・ロザート。甘酸っぱくさわやかな味わい。


次に魚料理。

アコルドゥアコルドゥ


左:夏の名残りと夏のアオモノ
とうもろこしの粉から作るポレンタは少し燻して夏の終わりの懐かしさを表現。緑色はピーマンのソース。夏が旬のソースに秋が旬の鰆を合わせて。

右:Domaine du Nozay
ドメーヌ デュノゼはフランス・ロワール地方のワイン。キリッと引き締まった辛口。


次に肉料理。

アコルドゥアコルドゥ


左:コメを纏った無花果と鴨 その命とビーツ
無花果にの上には葛城産のお米のホワイトソース。葛城産の鴨のローストには鴨の血をイメージした赤いビーツのソース。

右:Izadi Crianza 2014
イザディ・クリアンザ、きれいなルビー色したスペイン・ラ・リオハ州の赤ワイン。花のようなフレーバー、力強く鴨に負けない味わい。


それにしてもここまでほんとうに忙しかった。

もちろん、それは店のせいではなくて、自分の貧乏性のせいなのだが・・・。

ペアリングのワインが出る→説明を聞く(覚える・時としてメモを取る)→ワインの写真を撮る→メニューがめくられる→メニューの写真を撮る→料理が出される→説明を聞く(覚える・時としてメモを取る)→料理の写真を撮る→ペアリングのワインが出る・・・以下、繰り返す。

当然ながら、夫婦で来ているのだから、会話も大切なのだが、ゆっくりしゃべって、ゆっくり食べているとワインが渋滞する。

自分の性格を恨むばかりである。


最後にデザート。

アコルドゥアコルドゥ


左:甲州葡萄のジュレと蓮のもとに願う人
行基が見つけたという説もある甲州葡萄をジュレにし、蓮の葉の水滴に見立てた。

蓮のもとに願う人は奈良時代 民衆のために尽くした光明皇后のこと。その清らかな心を真っ白なバラのアイスクリームに表現した。

右:5種類のハーブを使ったハーブティー
この店のために野菜やハーブを育てているという農園から5種類のハーブを使ったお茶。少し残して最後濃く出たお茶を楽しむ。


「土着と洗練」 「回帰と記憶」

地産地消ではなく、誰がどのような思いで作ったのかが大切、そうやって集めた食材にたまたま奈良のものが多いだけ。

生産者の思いを料理という形にし、一皿一皿にストーリーを綴っていく。

アコルドゥはバスク語で 「記憶」、今回いただいたのは単なる 「食べ物」 ではなく、長く記憶に残るであろう 「思い出」 だと感じられる時間を過ごした。

店を出るとき、先のサービスの女性が、「お写真を撮りましょうか?」 と声をかけてくれた。私が料理やワインやメニューの写真を撮っていたのをさりげなく見ていたのだろうか。

庭をバックに夫婦二人の写真を撮っていただいた。二人だけの写真など久しぶりである。

この写真もまた、記念、いや記憶に残ることだろう。


アコルドゥ -akordu-
住所 奈良市水門町70-1-3-1
電話番号 0742-77-8080
営業時間 12:00〜15;30(L.O 13:00) 18:00〜22:00(L.O 19:00)
定休日 月曜日 (祝営業翌休)
駐車場 有
HP https://akordu.com/



    

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テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ

タグ : スペイン料理 ワイン

category:食べ歩き 奈良市
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